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日頃の徒然を日記に・・・。マイフェイバリットな色々も発信。
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教育勅語を学んだ世代の人々は歴代天皇の名を丸暗記していて、自慢気に諳(そら)んじていたモノです。

だから幼い頃は、昔から天皇陛下は世間から、そう呼ばれていたのかと思っていたら、第62代村上天皇以来900年近く絶えていた天皇号(但し、安徳・後醍醐両天皇を除く)を復活させ、「光格天皇」と諡されて、それまでは「追号+院」という形だった・・・と言う件。

光格天皇は、先代の後桃園天皇が崩御され、皇室が一刻絶えそうになって、閑院宮家から養子を迎える形で即位されたそうです。

皇室の末端で育てられた閑院宮師仁親王(かんいんのみや もろひとしんのう)(即位後は兼仁に改名)は母は大江磐代(鳥取藩倉吉出身の医師岩室宗賢の娘)のもとで、スクスクと育ちご本人にしてみれば、即位は青天の霹靂(へきれき)だった・・・。

古来よりのY遺伝子はココで途絶えることなく、天皇家の血筋が連綿と続いて来た事になった。

ちなみに英国王室の血脈は、1066年のノルマン朝からなのだとか・・・。

日本の皇室は世界一の歴史があるのも、男系によるY遺伝子を連綿と受け継がれて来た事実を、国際的に世界が認めている事を知っているのは少数の方々だけ・・・?

光格天皇は傍流の意識があったのか、穏やかな顔立ちには伺えないコンプレックスがあったのかもしれないと評価されているそうです。

その裏腹に旧来の朝廷の神事に憧憬が深かったのか、永らく天皇の手から離れていた新嘗祭を復活させて今なおそれらの朝儀が続いているそうです。

天明の大飢饉の際、京都の人々が懇願するように御所の周りに集まるようになり、御所千度参り等と呼ばれ、その有様を憂いて幕府に民衆救済を申し入れた史実が残っています。

ただしこれは、幕府が定めた禁中並公家諸法度に対する明白な違反行為でもあったので、天皇の叔父でもある関白鷹司輔平も厳罰を覚悟して同様の申し入れになった。

これに呼応して当時の幕府は、米1,500俵を京都の民へ払いだすことになり、法度違反に関しては事態の深刻さから天皇や関白が行動を評価して不問にしたそうです。

古来、朝廷には重厚な城壁の様なモノはなくて、民草の声が宮中にも届く様な設えにはなっていた。大陸風の外敵の侵入を防ぐためのディフェンス的な明確な内外の遮蔽要素が希薄だった。

臣民には開放的な御所だった。アーリア系やアジア大陸の国家ではその様な事は考えられない。

その土地々々での生き方やスタイルや環境で、言語すら通じない多くの民族が、互いにひしめき合って、領土や財産を奪い合う事も致し方ないのが地続きの国々では当たり前・・・。

群雄は割拠する。極東の列島はたまたま環境に恵まれたのか、大陸でのその様な濃密な人間関係は希釈されたのか、どうにか言葉もほぼほぼ共通で、大陸に比べれば比較的緩やかな境界線で小分けされ、多少の諍(いさか)いはあったモノの大きな虐殺は目立たなかった・・・?

他方で濃度が薄かった分、謀略・知略、複雑な人間関係やトラップが見事なまでには昇華されなかった・・・?

隣国の春秋戦国時代の様なエゲツナイ攻防は発達しなかった・・・?

というのも例えば、日本での幕府的存在だった周王朝で起きた悼王と王子朝の確執は、当時の覇権を握っていた晋を巻き込んで、虚々実々な事件を生んで、記録にも記されています。

それ故に当時の彼の大陸は多分にカラフルで、濃密で深謀術策とか諸子百家の様な思想・政治・組織の考え方、兵法とか縦横家が大活躍して当時の歴史・出来事がおもしろおかしく描かれていて、後にそれらを題材にした小説などが、今尚多くの読者を楽しませてくれます。

今の彼らの子孫の一部の台頭は、紀元前のそれらの知略・謀略を遺産として今尚応用している点にもありそうです。有名なハニートラップとか、間接的攻略のあらゆる手練手管とか・・・。

禍根を残すことを厭う激烈な発想と情熱、躊躇しない速攻の行動力、高速の瞬殺と緩慢な時の流れを駆使して追い詰める息の長い攻略とか・・・。粘度と初志貫徹の超合金をまとった悪魔の様な発想も産まれれば、大どんでん返しの大技をも披露する痛快な謀とか・・・。

勃興と興亡のある時は血生臭い歴史でもあり、無垢で崇高な出来事をも包含して、濁った大河の流れる大地で生き抜いて来た民の歴史は凄まじい・・・?

極東の列島は、清冽な川の流れと美しき四季の織り成す自然が彼の大陸の様にではなく、稀に起こる火山の噴火や地震とか毎年訪れる台風や平野地の少ない国柄なのか、人の手を煩わすことの比較的少ない和食の様に、あまりいじくりまわさないアッサリした、透明度を好むかの様なイメージのある一面を持った、素朴さが隠せない国柄なのかもしれません・・・?

四方を海に囲まれ安眠を貪っていたこの国にも、いずれ外圧には接触しなければならなくなった時、虚と実の権威が作動して今に至っている・・・。

実の方は革命せずして封建から中央集権に戻ったけれども、民主化が図られて徐々に裾野を広げて、虚であった権威は、Y遺伝子の存続が連綿と保持されて国際的に際立つ歴史ある国家の象徴に・・・?

今尚、虚として振る舞っている権威はほのかに燃えているロウソクの火の様だけれども現状、消えそうで消えないあまねく四方を照らす光の様です・・・。

アマテラス光の様に・・・日出る国・・・。
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